この企業設立のきっかけ

 なぜこの仕事をしようと考えたのか、それは近年あまりにもひどい新築住宅に幾度となく出くわし、少しくらいならこの業界で社会へ恩返しと貢献が出来るのではと思ったからでした、一つは小生の知識と経験を活かせる事、それと賛同し協力してくれる旧知のベテラン建築家たちの後押しもあり進んで来ました。

 幸い小生は、この仕事の準備の為数年前退職しましたが木造在来住宅メーカー最大手に永らく在籍し、施工技術、管理、設計、お客様に接する考え方など、多くの分野で最高水準を経験し又、指導教育にも携わる事が出来ました。そのレベルが当たり前だと信じておりましたが(もちろんその会社の欠点も熟知しております)、一般的に見た場合現状は悲惨なものでした、一言で表現すると、きっちりした会社とそうでない会社を比較した場合、契約金額にそれほどの開きが無いにも係わらず、その物件にかける人件費と材料費に大きな差があることです、人件費などひどい場合は、上記メーカーの恐らく1/3程度では無いかと感じました、(人件費とは住宅費用の半分以上を占める場合もあますが、内訳は管理検査費用はじめ大工さん、各職人さんの手間代などの合計)材料費などはさらに押して知るべしです。

 7年ほど前より国公認の住宅検査機関が制定され前記よりさらにひどい物件は幾分減りましたが、それでも目に余る物件を見受けます。

 住宅を命を賭けて買われる方の少しでも手助けになればと思います。(もちろんすばらしい業者さんもおられます念のため)