これって凄い物なんですよ!<驚

yacip2010-02-11




建物で、和室に見えている柱はご存知だと思いますが、写真はその柱10本分近くある木材それもヒノキで無地(節が無い部分)の無垢材で見事な光沢のある長い梁です。
昔の建物は、このような材料の寸法の小さなヒノキ材を柱として使い、それが高級な和風住宅の代表でした。

でも、現在では和室自体が減り材料も木材は集成材で(細い木を寄せ集めて作る木材)表面は木の綺麗な薄い部分を貼った所だけを見せる、そんな仕様が普通になりました。

まずは、そんな材料(無垢材)があまり無い、物凄いコストが必要、施工に大変な技術が必要、などで普通の建物での施工は困難となりました。

写真の材料は奈良平城京跡のほぼ完成した太極殿で使用された木材です。(最後の写真は、宮大工さんがカンナではなく古来の道具を使って削っているパフォーマンスです。)

小生の様な、木が好きな木造住宅の変遷を経験した専門家が見れば鳥肌がたつほど凄い材料です。物凄く年数を経た真直ぐな節の無い原木の内部の最も良いものだけを選りすぐって作り出したんでしょうね。費用の想像がつきません。