建築にとっての含有率(含水率)

yacip2008-03-12

建物に使う材料は、すべてカラカラに乾燥していると思い勝ちですが、案外含有率が多い場合も多々有り、注意が必要です。

それが一番影響するのが木材ですよね。含水率が極端に多い場合、カビ、大きなそり、ひびわれ、その後の乾燥による変形などが発生します。
特に、下地材が疎かにされる場合が多く、その場合は仕上げ材まで問題を起こす結果となります。

コンクリートは、日数を経ればどんどん乾燥するのですが、たとえば屋上の防水施工をする場合などは、表面のその時点の含有率なども注意しなければ、施工後剥離等による防水性能の極端な低下が発生します。

当然、施工会社の責任において行うのですが、この様な事も欠陥の原因となりうると、記憶の隅にでも留めて置いてください。

写真は、それを調べる水分計です。沢山の種類がありますが、この場合はおもに、コンクリートモルタルなどの含有率を計測するものです。(この検査では、含有率8%以内が合格と表示しています。因みにこのコンクリートは7,2%でした)