1300棟以上の住宅に携わって来て (その2)

 プレカット(今までは、大工さんが木材に寸法を書き道具で加工していたが、工場で機械にて加工するようになった事)の普及は住宅の人員、特に大工さんの仕事量を大きく変化させた、20数年前近い将来の大工不足を予測し合理性も加味してプレカットが導入されました、日本における住宅建設の施工方法の大半を占める木造在来工法、その大きな生産力の変化大袈裟に言えば産業革命です、たしかに大工さんの数がその後半分で対処出来たのでは無いかと感じます。

 現在、日本の住宅建設工法は多く存在しますが、木造在来工法のシェアー存続には大変寄与したと思います。
良い点は同上と大事な構造材加工の品質の安定など、弊害として大工さんのレベル低下(中には組み立て屋さん化している大工さんもちらほら)と古来より継承されてきたその職業価値(技術面など)の減少。

 今後、共に一長一短はありますが、各工法のシェアー分布の変化は気になるところです。